2007年2月17日土曜日

Windows Vista におけるファイルのバージョン管理

今日は Windows Vista の中で、もしかしたら目立たないかもしれないが、結構役立つ機能の1つであるファイルの「以前のバージョン」機能による自動バックアップ機能について解説します。

このブログをお読みになっている皆さんの中にも、間違えてファイルの中身をごっそりと消し、そのまま保存してしまったために、一日の作業がすべて水の泡に消えてしまったりするような経験がある方がいらっしゃるかと思います。

そのような事態を防ぐために、Windows Server 2003 ではボリュームシャドウコピーという機能を導入し、サーバー上の共有フォルダに置かれたファイルの以前のバージョンを取得できるようにしてあります。

Windows Vista における「以前のバージョン」機能は、これのローカルフォルダ上での実装です。機能としては、Windows Server 2003 におけるボリュームシャドウコピーと同様です。ユーザーは特に意識することなく、ファイル操作をしていただくだけで、この機能をご利用いただけます。

もし、ファイルを誤って変更してしまった場合、ファイルのプロパティから [以前のバージョン] タブを開いていただくことで、以前のバージョンのファイルを復活させることができます。

下の例では、license というドキュメントの以前のバージョンを示しています。

この「以前のバージョン」機能は毎日自動的にディスクのスナップショットをとることにより行われています。ディスクを大量に消費するのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、変更の差分のみをブロックレベルで追跡することにより、ディスクの占有領域を最小限に抑えることに成功しています。

Windows Server 2003 をご利用の方は、ボリュームシャドウコピーによるファイルサーバーでの「以前のバージョン」機能とあわせてお試しください。

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